平成は本当に自然災害の多い時代でした。特に、異常気象が明らかに認識できるほどにここ数年なってきており、直近を振り返ってみただけで日本国内で崖崩れや堤防決壊などの災害がありました。しかし、平成で一番認識が強いのは地震ではないでしょうか。阪神淡路大震災も今となってはずいぶん昔ですが、あの時の衝撃は忘れません。未だにトラウマになっているという人もいるぐらいです。それ以外にも忘れているだけで、新潟県中越地震、熊本地震、北海道胆振東部地震などもあったのは覚えてないでしょうか?しかし、一番記憶に強く焼き付いているのは死者・行方不明者約2万2000人の東日本大震災です。ほとんどが津波の犠牲者でしたが、地震の恐ろしさを最も感じたのではないでしょうか。それ以来、建築の耐震性への需要が高まったのは事実です。
日本には、現在までに様々な制震・耐震の技術がありますが、これはいかに日本が地震大国かという象徴でしかありません。日本生まれではありませんが、シンプルな構造で効果が絶大な耐震構造が2×4工法です。柱や梁を主とした日本式の建築とは発想が違い、構造用製材でつくられた枠組みに構造用合板を貼り付けた「パネル」で床・壁・屋根を支えるというもの。これをモノコック構造と言います。床・壁・屋根の6面が一体の構造なので、地震の力が建物の一部分にだけ集中せず各所に分散させることが出来ます。建物で震度を分散できるため、地震に強いというわけです。2×4工法の家を「タフ・ソリッド」という実にしっくりくる製品名で販売しているベルハウスのような会社もあります。分かりやすいですよね。
日本という地震大国で家を建てるのであれば、耐震については考える必要があります。とりあえず2×4工法だけでも覚えるところから始めましょう。